発注元依存では成長できない。自立型中小企業への転換戦略

経営者が身に着けるべきスキル

▼はじめに|トランプ関税と中小企業への影響

テレビニュースで「トランプ関税が中小企業に与える影響」が取り上げられました。
インタビューに答えていた中小企業経営者は一様に「生産数が減る可能性がある」と話していました。

ここまでは想定通りの反応でしたが、次の発言に強い違和感を覚えました。

「関税なんて、中小・零細が考えたって仕方ない。なるようにしかならない。」

この言葉に、私は“深刻な問題意識の欠如”を感じました。


▼中小企業を支配する「下請けマインド」

この発言は、日本の中小企業に根強く残る「下請け思考」の表れです。

  • 上(元請け・大手)の判断に従う
  • 自社で戦略を立てない
  • 政策や外部要因は“仕方ない”で片付ける

しかし、歴史を振り返れば、トヨタもソニーもホンダも町工場の出発でした。

発注依存から脱却し、「自ら考え行動する」企業体質への転換が必要です。


▼行動する経営者が最終的に勝つ

才能があるかどうかではなく、重要なのは「行動できるかどうか」。
失敗は成功への過程であり、挑戦をしないことこそが最大のリスクです。

私は、何かと「中小企業だから…」と言い訳をする経営者には、コンサルティングをお断りすることもあります。


▼自社ブランドを可視化する方法

方向性を見失っている企業には、マインドマップによる自己整理をおすすめしています。

【実施ステップ】

  1. 中心に「自社ブランド」と書く
  2. 周囲に「過去の経験」「現在の強み」「未来の展望」などを配置
  3. 思考を視覚化して言語化する

このプロセスは、経営の原点を見直すきっかけになります。


▼まとめ|受け身の経営から自立型経営へ

中小企業が未来を切り拓くには:

  • 外部要因に対して“考えず受け入れる”姿勢を改める
  • 自社で未来像を描くことから始める
  • 経営者自身が変化を恐れず動く

これらを実践することで、下請け脱却・ブランド構築・自立経営が可能になります。

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