中小企業の経営者と話していると、「コンサルの見積もりを出したら断られた」という声を耳にすることがあります。
最近は私自身も、「今回は見送ります」と言われる機会が少しずつ増えてきました。
でも、価格を下げるつもりはありません。
むしろ、「安すぎるコンサル」こそ、企業の成長を妨げるリスクになることが多いのです。
■ なぜ「高い」と感じるのか?
「高い」と感じる理由の多くは、その人が属する業界の“感覚”に基づいているからです。
ただ、事業計画をゼロから作成したり、補助金申請を完璧に仕上げたりするのは簡単なことではありません。
コンサルタントの支援があれば、その手間と時間を削減できるだけでなく、成果にもつながります。

■ 時間の“使い方”が企業成長のカギ
補助金申請は「採択されたら終わり」ではありません。
その後の報告書作成や事後管理にも大きな手間がかかります。
自力で処理しようとして、何度も書類を差し戻されて苦しむ経営者を、これまで何人も見てきました。
経営者の時間は、言うまでもなく貴重です。
コンサルタントに依頼するというのは、「時間を買う」という選択でもあります。
■ 注意すべき「安いコンサルタント」
もちろん、高額な大手コンサル会社を選ぶ必要はありません。
しかし、安価すぎるコンサルには注意が必要です。
- 提案が浅い
- 現場理解が足りない
- 責任を持たず、フォローがない
こうしたケースは、短期的にはコストが安くても、結果的に損をすることがほとんどです。
■ 最も信頼できるのは「現場目線で動く中堅コンサル」
中小企業にとって本当に必要なのは、現場の実態を理解し、実行可能な提案ができる中堅どころのコンサルタントです。
経営者の想いや課題に寄り添い、成果まで伴走してくれる存在は、もはやコストではなく“投資”と言えます。
▼まとめ
- コンサル料は「時間を買うコスト」でもある
- 安いから良い、高いから悪い、ではない
- 現場目線と責任感のある支援を選ぶべき
「なんとなく高い」と感じる前に、自社の経営資源(特に“時間”)の使い方を見直してみませんか?
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