「計画を絵に描いた餅で終わらせない」ためのアクションプラン
これまで、事業計画を作るために必要な考え方や分析方法を3回にわたってお伝えしてきました。
今回はその仕上げ――「じゃあ実際にどう動くの?」という“行動計画(アクションプラン)”の立て方です。
計画は「動いてこそ」意味がある
どんなに立派な事業計画を作っても、行動に移されなければ意味がありません。
そして、その行動には「順序」「スケジュール」「担当者」が必要です。
1. ステップをリストアップしよう
たとえば新規事業で設備を導入するケースでは、以下のようなステップが考えられます:
- 必要な設備の仕様を決める
- 見積もりを取り、購入業者を選定
- 発注と契約
- 社内で体制や業務フローを整備
- 設備の搬入・設置
- 操作方法の研修を実施
- 試運転・初期トラブルの洗い出し
- サンプル品の作成と品質確認
- 問題点を修正して最終準備
- マーケティングや販促の準備
- いよいよ事業スタート!
このように細かく“やるべきこと”を洗い出すことで、計画が現実的な行動に変わります。
2. スケジュールを設定する
次に、「いつまでに何をやるか?」を決めます。
☑ 「期限がない=やらない」に近い
☑ 目標日を設定すれば、行動のスピードが上がる
☑ スケジュールは“目安”でもいいので、とにかく設定を!

3. 担当者を明確にする
「誰がやるのか」が曖昧だと、計画は進みません。
- 全体をまとめる役(社長・経営陣など)
- 実務を担当する現場スタッフ
- 経験を積ませたい若手をあえてアサインするのも◎
チームで動くときは進捗を共有する場をつくることも大切です。
4. 会議は30分以内に!実務的に!
進捗確認は重要ですが、長い会議は非効率。
定期的な進捗ミーティングは「30分以内」を目安に、サクサク進めましょう。
☑ 進んでいない理由を“責めない”
☑ 「なぜ?」ではなく「どうする?」を重視
☑ 問題ではなく“課題”として冷静に対処
実行できる計画=良い計画
書いただけで満足する計画ではなく、実際に行動に移せる計画こそが価値あるものです。
アクションプランを明確にし、チームで動きながら柔軟に修正していく。
それが、事業成功への現実的な一歩となります。
これで「補助金申請書を活用した事業計画づくり」シリーズは完結です!
次の展開やご要望があれば、また新しいテーマでも続けていけます
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