補助金申請書から学ぶ事業計画づくり(その4)

事業計画

「計画を絵に描いた餅で終わらせない」ためのアクションプラン

これまで、事業計画を作るために必要な考え方や分析方法を3回にわたってお伝えしてきました。
今回はその仕上げ――「じゃあ実際にどう動くの?」という“行動計画(アクションプラン)”の立て方です。


計画は「動いてこそ」意味がある

どんなに立派な事業計画を作っても、行動に移されなければ意味がありません
そして、その行動には「順序」「スケジュール」「担当者」が必要です。


1. ステップをリストアップしよう

たとえば新規事業で設備を導入するケースでは、以下のようなステップが考えられます:

  1. 必要な設備の仕様を決める
  2. 見積もりを取り、購入業者を選定
  3. 発注と契約
  4. 社内で体制や業務フローを整備
  5. 設備の搬入・設置
  6. 操作方法の研修を実施
  7. 試運転・初期トラブルの洗い出し
  8. サンプル品の作成と品質確認
  9. 問題点を修正して最終準備
  10. マーケティングや販促の準備
  11. いよいよ事業スタート!

このように細かく“やるべきこと”を洗い出すことで、計画が現実的な行動に変わります


2. スケジュールを設定する

次に、「いつまでに何をやるか?」を決めます。

☑ 「期限がない=やらない」に近い
☑ 目標日を設定すれば、行動のスピードが上がる
☑ スケジュールは“目安”でもいいので、とにかく設定を!


3. 担当者を明確にする

「誰がやるのか」が曖昧だと、計画は進みません。

  • 全体をまとめる役(社長・経営陣など)
  • 実務を担当する現場スタッフ
  • 経験を積ませたい若手をあえてアサインするのも◎

チームで動くときは進捗を共有する場をつくることも大切です。


4. 会議は30分以内に!実務的に!

進捗確認は重要ですが、長い会議は非効率。
定期的な進捗ミーティングは「30分以内」を目安に、サクサク進めましょう。

☑ 進んでいない理由を“責めない”
☑ 「なぜ?」ではなく「どうする?」を重視
☑ 問題ではなく“課題”として冷静に対処


実行できる計画=良い計画

書いただけで満足する計画ではなく、実際に行動に移せる計画こそが価値あるものです。
アクションプランを明確にし、チームで動きながら柔軟に修正していく。
それが、事業成功への現実的な一歩となります。


これで「補助金申請書を活用した事業計画づくり」シリーズは完結です!
次の展開やご要望があれば、また新しいテーマでも続けていけます

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