上司の「とにかく売ってこい」にどう対応する?論理的な5年戦略の立て方

習慣化してみよう

「今期から航空機用接着剤を売って利益を出してこい」
さらに「1週間で5か年計画も立てて提出してくれ」

このような“無茶ぶり”をされたら、あなたならどう対応しますか?


■ 無茶ぶりは“成長の起点”になる

一見理不尽に思えるこうした指示、
実は上司のタイプによって大きく分かれます。

  • 戦略的に“意図して”無茶ぶりする優秀な上司
  • 自分が分からないから丸投げする無責任な上司

いずれにせよ、この状況は自分の思考力と構築力を鍛えるチャンスです。


■ まずは情報収集と市場の仮説立てから

たとえば指示が「航空機用接着剤」であった場合、次のような手順で具体化していきます。

  1. 用途の特定:軍用か民間用か
  2. 搭載機種の仮説:ボーイング787、エアバスA320など
  3. 市場調査:日本での機数、製造会社、使用実績
  4. 競合・代替品:他社製品との比較
  5. 取引先候補のリストアップ

こうしたデータを元に、実行可能な5か年計画を立てることは不可能ではありません。


■ 計画の組み立て例(実務的な視点)

  • 1〜2年目:認知・テスト導入・提案活動(赤字や損益トントンでも許容)
  • 3〜5年目:本格受注・販売拡大・利益回収

このように、段階を明確にした戦略設計であれば、社内会議でも現実的な提案として受け入れられやすくなります。


■ 経営戦略も“同じ構造”で成り立っている

これは単なる営業計画ではなく、企業経営そのものにも通じる発想です。

  • 理想の利益額を設定
  • 売れる商品を特定
  • 新しい市場(異業種・海外など)を探る
  • 実現可能なアクションに落とし込む

このように抽象的な目標から具体的な行動に変換する力が、
“戦略的経営”の基本でもあります。


▼まとめ

  • 抽象的な指示を「無理」と思わず、構造的に分解する
  • 情報収集と仮説思考がカギ
  • 成功戦略は、段階ごとのリアリティで支えられている
  • 経営も営業も「具体化力」が成果を分ける

次に無茶ぶりされたときは、「チャンス到来」と前向きに捉えてみてください。
それが、あなたの“経営的思考”を育てる第一歩になるかもしれません。

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